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対人関係を円滑にするために相手との距離や空間の広さが重要ですが、集団が大きくなるほど心理的に圧迫は大きくなり、身体へも影響を及ぼすことがわかっています。
刑務所で行われた実験ですが、1人あるは2人の監房と、26人以上が同居する監房に入っている受刑者の精神的・身体的症候を比較した結果、共同監房で生活する受刑者のほうが、背中の痛み、むかつき、発疹、胸痛、喘息などを訴える頻度が在監期間と関係なく高かったのです。
また共同監房で生活する受刑者のほうが、血圧が高く、心拍数が多いことも確かめられています。
私たちは学校や職場、広くは社会という集団の中に所属する以上、相互にストレスを与えあう存在であることは避けられません。ただし、よりよい人間関係を築くことで、こうしたストレスを減らすことはできるはずです。