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パニックは暴動に発展することもあります。1975年、国鉄の順法ストが原因で交通が麻痺したことが原因で、首都圏の方々の駅で暴動がおこりました。「なんとかしてその日のうちに帰りたい」という思いが共通の目的として凝縮されたとき、長時間足止めを食らった人々は群衆となり、駅員と「電車を出すのか、出さないのか」と押し問答を繰り広げました。
それがかなわないとなると、今度は手当たり次第に駅の備品を壊す破壊行動や売店から商品を奪い取る略奪行動に走りました。1人であれば同じ目に遭ってもこれほど極端な情緒的行動には走らなかったでしょう。
単なる傍観者だった人々を巻き込んで相互に興奮を高めながら、教官による情緒の伝達が伝染するかのように急激に拡大し、その反応は増幅されます。この引き金を引く人を「アジテーター」と言います。