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少数派が繰り返し一貫した態度や判断を示し続けると、多数者は信頼感が揺らぎ判断に変化を生じます。これを”マイノリティ・インフルエンス”といいます。これには、上からの革新である、「ホランダーの方略」と下からの革新である「モスコビッチの方略」の2種類があります。
「ホランダーの方略」とは、過去に集団に大きく貢献したリーダーがその実績から得た影響力で集団の理解と承認を得ていくことです。
一方「モスコビッチの方略」とは、実権のない者が自分の意見を頑固に繰り返し主張し続けることで、多数派の意見を切り崩していくことです。
多数者側が、「少数者が意見の妥当性を主張して一貫した立場をとり続けている」ち確信したとき、マイノリティ・インフルエンスは最も効果を発揮します。成功すると、はじめは少数者であっても、後には多くの支持を得ることになります。大ヒット商品開発成功秘話にはマイノリティ・インフルエンスを彷彿とさせる裏話をよく耳にするものです。