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大都市に住む人には大勢のファミリア・ストレンジャーがいると考えたのは、社会心理学者のミルグラムです。
ファミリア・ストレンジャーとは、顔はよく知っているが、あいさつをしたことも、話をしたこともない見慣れた他人のことです。
彼はこんな実験を行いました。まず通勤電車のホームで待っている乗客の写真を撮り、次の週に同じ時刻の電車に乗り込んで、乗客にこの写真を見せました。その結果、一人あたり平均して4人の乗客、すなわちファミリア・ストレンジャーを意識していることがわかりました。
しかも身近な空間にいるファミリア・ストレンジャーに興味や関心を持っていたのです。単なる見知らぬ他人ではなく、お互いに興味を持ち知り合う機会を待っている「待ち」の人間関係とも言えます。
意外なところに出会いは転がっているのです。