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肉不足だった第二次世界大戦中、心理学者レヴィンは、家庭の主婦を集めて普段食べることの少ない牛の臓物の消費を促進するための実験を行いました。
あるグループは「栄養学の専門家による講演会」に参加し、臓物の料理法と臓物料理を食卓に出すことの勧めに関する話を聞きました。もう一方のグループは臓物料理の利点を討論し、最後に1人1人が前に出て自分が食卓に出す臓物料理を発表しました。後者のグループの方が、実際に臓物料理を食卓に並べた率が高かったと報告されています。
公の場で自分の意見を発表するとその意見に合った行動をしなくてはという心理が働き、言った通りの行動を起こす確率が高くなります。これをパブリック・コミットメントと言います。セールスマンの誘導尋問に遭いついつい「使ってみます」なんて言わされるのも、この効果を狙ってのことです。