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芸術療法のうち、主として「絵画」を媒介とする心理療法に絵画療法があります。これには個別の方法と、5~8人前後のグループでやる集団方法があります。
「療法」として絵画をとり上げたのは、ユングだと言われています。彼は1913年にフロイト制と別れたあとの数年間、マンダラを描くことで精神を癒し、その体験を多くの患者にも使ったのです。
しかし真の意味での「芸術療法」はアメリカ人のナウンバーグが1966年に始めたスクリブル法(なぐり描き法)です。これは画用紙にサインペンでクライエントが自由にぐるぐるなぐり描きを行い、治療者が「何か見えてこないか?」と尋ね、見えたものに色を塗って、絵を完成させる方法です。また、ウィニコットは相互になぐり描くスクイッグル法を考案しました。