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心的障害によって引き起こされるのが、PTSD(Post Taumatic Stress Disorder)です。PTSDは外傷ストレス障害と訳され、トラウマと同様に戦争、災害、殺人、レイプなど、生命にかかわるような重篤な危機による心的外傷体験を受けることによって、事件後も激しい恐怖感や無力感を引き起こす不安障害の一種です。
この症状はベトナム戦争から帰還した復員兵たちに多く見られたことから着目されはじめ、日本では1993年の北海道南西沖地震、95年の阪神淡路大震災以来広く知られるようになりました。
PTSDになると、外障体験のきっかけになった出来事を悪夢やフラッシュバックによって何度も再体験してしまいます。そして、それを思い出さないようにしているうちに感覚が鈍麻してしまい、極度のうつ病を発症します。
また、睡眠障害や、ちょっとした音や臭いで引き起こされる驚愕反応、神経の異常な高ぶりなど、苦痛を伴い症状に苦しみ、アルコール依存症、自殺などの二次的な障害を引き起こす可能性が高くなります。