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ストレスとはもともと「歪み」を意味する物理学用語です。生理学者セリエが1930年代にこの語の精神科学分野に応用して、外側から働いて人間に影響を与える環境因子をストレッサー、それに反応して引き起こされた心身の変化をストレス反応と呼びました。
その後、ラザラスとフォルクマンが、これにコーピング(困難や問題を克服しようと努力すること)という変数を取り入れ、環境と個人との相互作用を強調する心理的ストレスモデルを提唱しました。環境が直接ストレスを引き起こすのではなく、それを有害でありコントロール不可能であると認知することがその環境をストレッサーにして、ストレス反応を引き起こすということです。
ある人にはなんでもないのに、別の人にとっては強いストレスを引き起こすことがあるのは、このように認知プロセスが違うからです。