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おいしいものを食べることは、それだけで実に幸せな気分になる快体験です。おいしい食事の快体験は、後日、食事中のさまざまな記憶と結びついて再生されます。その結果、おいしい食事をした後は、食事を共にした人々や、そのとき交わした会話までが良い印象としてよみがえります。
これを連合の原理といいます。このことを利用して、軽い昼食(ランチョン)をとりながら、会議をしたり、交渉ごとを有利に進めるようにすることをランチョン・テクニックといいます。このため政財界では、立派な会議室があるにも関わらず、交渉を有利に進めるために高級レストランや料亭で会合を開きます。
ただし、なにも特別な御馳走でなくても、おいしいお茶やコーヒー、おやつやお土産、あるいは楽しい会話や笑顔など快体験をもたらすものなら何でも十分に同じ効果を発揮してくれます。