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ある集団の成員全般に対して、良くも悪くも十把一絡げ的な認知をすることをステレオタイプと言います。たとえば、「イタリア人はおおらかである」「フランス人は美食家だ」などもステレオタイプの例としてあげられます。しかし、実際は気の短いイタリア人や味覚音痴のフランス人もいるのです。
このようにステレオタイプ的な判断は、ある集団やその成員に対して過度に一般化したものの見方を強めます。私たちは多量で複雑な情報に耐えられなくなると、それを単純化し、統制感を保とうとします。本来複雑な集団認知に対しても、このようにステレオタイプ化することで、主観的な予測を立てやすくし、安心しようとしているのです。
ステレオタイプはいったん生気すると修正が難しく長く保存されてしまいます。そのため悪質な偏見につながりやすく、社会的な問題となりえます。悪質なステレオタイプを鵜呑みにしないように気をつけましょう。