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群衆による暴動やリンチ事件では、それに加わった一人ひとりを見ると、狂暴でも残虐でもなく、ふつうの人たちであることが多いものです。ところが群衆の中では理性が吹き飛び、普段からは及びもつかないような行動を起こしてしまうことがあります、
こうした行動は、欲求不満説から説明することができます。つまり、社会生活における様々な欲求不満が積み重なって、群衆行動としての不満の解消が誘発されるというものです。
また、見知らぬ人同士の集まりの中では、一人ひとりとの責任感も薄れて、しばしば無責任で道徳に反した行動が引き起こされます。
これを心理学では普遍感といいます。いわゆる「みんなでやれば怖くない」といった心理です。しかも、人間には元来知らず知らずのうちに多数にならうという傾向があります。これを数の圧力といいます。