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精神医学者のメニンガーによれば、自殺者の心理には3つの要素が入り交じっているといいます。
ひとつは絶望感、落胆、疲労など慢心的に生じてくる「死にたい欲求」です。次に、敵意や復讐心のような「殺したい欲求」です。憎しみの対象は自分と密接な関係を持つ人である場合が多く、それを表に出せずに内的葛藤を抱えています。そして3つ目は「殺されたい欲求」です。自責感、罪悪感などの感情で、死んでお詫びするなどがこれにあたるでしょう。
自殺者の遺書を分析したシュナイドマンの研究では、青年の自殺者は「殺したい欲求」の占める割合が高く、高齢者の自殺者には「死にたい欲求」が高く認められることを指摘しています。
また、青年は睡眠薬やガス中毒など成功率が比較的低い手段を選ぶことが多く、女性の方がこの傾向は強いようです。これに対して高齢者では首つりや入水など確実な方法を選ぶことが多くなっています。