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夫婦間や恋人間の暴力のことをドメスティック・バイオレンスといいます。正確な訳語は「家庭内の暴力」です。しかし、これまで日本社会で家庭内の暴力というと、子どもから親への暴力と理解されてきました。そのため1992年以来、DVは「夫、恋人からの暴力」と定義されています。
社会心理学者の大渕は、DVのような衝撃的攻撃性は、非挑発性(普通ならば攻撃性を誘発することのないことに対して攻撃性を感じること)と非機能性(攻撃しても何の問題解決にもならないこと)が特徴だと述べています。
アメリカの臨床心理学者ウォーカーは、妻に暴力を振るう夫の特徴として、①自己評価が低い、②男性至上主義者で家庭における男性の性役割を振りかざす、③病的なほど嫉妬深い、④自分のストレス発散のため酒を飲み妻を虐待する、などをあげています。